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シノビガミ:現代異能+諜報戦でギリギリの駆け引きを楽しもう!

シノビガミは、2009年4月に発売された忍術バトルRPGです。現代に生きる忍者となり、血戦を繰り広げ、裏社会に暗躍します。

今から始めるなら、2020年5月に発売された「基本ルールブック 改訂版」を購入するのが良いでしょう。

忍術バトルRPG シノビガミ 基本ルールブック 改訂版 (Role&Roll RPG)

シノビガミでは、プレイヤーはそれぞれ異なる目的を持つ忍者となり、自身の目的のためにときに協力しときに敵対し、陰謀術数を張り巡らせます。サイコロ・フィクションを使用したシステムですが、データ重視でそこそこ複雑なゲームデザインになっています。

私は5〜6回くらいしかプレイしていませんが、ハマる人はとことんハマるシステムのようです。シナリオもたくさん手に入るので、遊ぶ機会が多いという意味でもおすすめです。

シノビガミの魅力

シノビガミの魅力はいくつもありますが、ここでは大きく二つのポイントに絞って紹介します。「秘密システムと世界観」と「忍術によるアプローチの多彩さ」です。

秘密と忍者

シノビガミにおいてPCたちは忍者となります。舞台は基本的に現代日本――すなわち、現代に生き残った忍者たちをプレイすることになります。忍者たちはそれぞれの目的に基づいてシナリオに参加するわけです。シナリオ開始時に【使命】が与えられ、そして他のプレイヤーには公開されない【秘密】も渡されます。

【使命】あなたはかつて妹を妖魔に殺されている。今回の任務で護衛すべき相手には、どこか妹の面影がある。あなたの使命は「護衛対象を妖魔から守る」ことである。
【秘密】じつは妹の仇である妖魔の能力は「殺した相手の姿を奪う」ことだった。あなたは護衛対象こそが妹の仇なのではないかと疑っている。あなたの本当の使命は「護衛対象の正体を暴き、もし妖魔ならば完全に消滅させること」だ。

こんな感じです(即興)。そして、【秘密】の内容によってはPC同士が敵対したり、逆に協力し合ったり、一見するとチームなのに全くバラバラに動いたりするわけです。

また忍者が持つ秘匿情報は【秘密】だけではありません。忍者はそれぞれ【奥義】という非常に協力な技を持つのですが、この【奥義】の情報もまた秘匿情報として扱われます。初見の奥義は防がれにくく、一方で二度目にする奥義は打ち破ることも不可能ではありません。

忍者がそれぞれ腹に一物を抱えたままチームアップしてシナリオに参加する様子は、裏社会に暗躍する彼らの日常そのものであり、世界観への没入度を生み出しています。「誰もが秘密を持っていて当たり前」という世界がルールに落とし込まれているのは、非常に完成度が高いと思いますし、実際遊んでいて面白いです。

多彩な忍術

PCは忍者なので、当然のように忍術が使えます。もちろん忍術を上手く使って自分の使命の達成を目指したりするわけなんですが、そのバリエーションが多彩です。

戦闘で用いられるものはもちろん、情報収集をするもの、仲間を助けるもの、敵を味方にするもの、知っている【秘密】を他人に一方的に教えるもの、他の忍法を秘匿情報にするものなど、たくさんの種類があり、どういう忍法を選ぶかによって当然セッションの進行も大きく変化します。

リスペックというルールがあり、セッションとセッションの合間に忍法やほかのデータを変更することもできます。そのため、シナリオの事前情報に合わせてPCのデータを修正することも想定されているわけです。(それくらい、忍術の選択は重要な要素です)

基本ルールブックの内容

基本ルールブック改訂版の内容は、シノビガミのほとんどすべての要素が含まれています。2014年に発売された「基本ルールブック」に公式ウェブサイトで掲載されている変更点リストを押さえれば、改訂版と同じように遊べるみたいです。

忍術バトルRPG シノビガミ

基本的なルールおよびデータ、「退魔編」「戦国編」のレギュレーション、エニグマ・儀式忍法・奥義開発・従者などの追加ルールが含まれています。これ一冊あれば遊べますし、シノビガミには追加ルールブックらしいものはほとんどありません。

十周年記念ルールブック シノビガミ

装丁が豪華なバージョンのようです。内容はシノビガミ基本ルールブック改訂版と変わらないとのこと。

関連リンク

www.bouken.jp